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観劇・旅行・日々のこと


by nao201009
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レ・ミゼラブル!

今季初レミゼ、今日観てきました。

大注目は待望の新ファンテーヌ。
知念さんっ!やってくれました~~~!!
彼女のエポもキム(サイゴン)も好き。でも正直ファンテはどうかな?と思ってたけど…
「夢やぶれて」よかったですよ!
少女っぽさを存分に残したファンテってリアルだと思うし、感情の振り幅豊かな歌い方に引き込まれました~。
病室の場面では、あどけない、儚い笑顔に泣けて泣けて。
エピローグでは特徴ある声質が懸念されたけど、ファルセットを優しく響かせた素敵な歌声でした。そして生身の人間の気配を感じさせない佇まい。浄化された魂そのもののような存在感。
もう絶対レミゼに欠かせない人材。あと10年は観たい。

そして、早くも大評判の新アンジョルラス。上原さん。
なるほど、劇画から抜け出てきたような熱血系ですねー。でも冷静さも感じられる。力まずに情熱を表現できるのがいい。
で、なんといってもあの歌声っ!重厚に響く歌声の安定感といったら…今までどこで何してたんですかー??どうしてもっと早くアンジョになってくれなかったの!
絶品だったのは、「嵐の前に~♪」の立ち姿が…THEアンジョルラス!だった。
足の開き具合とか、銃を掲げる角度の絶妙さ?たぶん、少しでもバランスが違ったら印象が変わるくらい完璧な立ち姿だったと思う。スポットが当たった瞬間、鳥肌がたちましたよ。ほんと!
それにバリケードでの感情表現も。背中で語るタイプというか。
「ともに飲もう」でグランテールと絡んだ後、バリケードを登る後ろ姿に葛藤が色濃く滲んでいたのが印象的。
それだけに、振り上げたこぶしを下ろせずに命を散らしてしまう切なさが倍増…(涙)

おひさしぶりどころでは岡ジャベール。
たぶん2005年に観た以来だと思います。
以前は洗練されすぎた感じがジャベールとしては苦手だったけど、久々に観たらすごく良かった!

1幕の対決シーンでは、待ち望んだ獲物を前に舌舐めずりするかのような粘着質にゾクッ!
2幕の下水道後の対峙場面では、現れた瞬間、すでに崩壊しかけている自我を必死に持ちこたえている切迫感がありあり。
そう、その前のバリケードでバルジャンに「君の職務だろ」と言われた時。虚を突かれて放心したように目が泳いだんですよね。
その人間くささがその後の展開をいっそう切なくする。
かつてバルジャンが生きながらして生まれ変わる決意を歌ったメロディ。
「どうして許せよう」…同じメロディなのに。それができないジャベールが哀しすぎる…。

その他もみ~んな良かったですよ!
エミリコゼと育マリ、可憐で初々しい華のあるカップル!
Jenniferエポも、三波テナも初参加とは思えない安定感!

あ、清史郎ガブも観た。あんなちっちゃかったんだ…^^;
2年後にまた観たい。

山口さんはモリクミさんとジャレ過ぎ(笑)

全体的な印象としては、現演出最後の節目とか、今の時世とか、いろいろある中で全員一丸となった気迫を感じました。

「One day more」なんて、なんですかあの鋭い足さばき!
表現力って、個々の細かい演技も大切だけど、こういうのも大事。
つま先まで神経を行き届かせた一体感の迫力。素晴らしかった!

この前シカゴで新演出版のOne day moreを観て「これはこれでいいと思う」と納得したけど。
やっぱり「One day more」は今のままがいいっ!!絶対に!!
あらためて完璧な演出だと痛感させられました。


今後のチケットは連休明けからしか確保してないけど…禁断症状は免れそうにないなぁ~。
by nao201009 | 2011-04-24 22:44 | 観劇記録(国内)