War Horse~舞台芸術の極み~
2011年 11月 09日
DC3日目以降はもはや追憶の彼方へ。
今回いちばんの感動はNYで観た「War horse」
今回…というよりこれまで観た舞台の中でいちばん感動したかも。
NY9回目にして初リンカーンセンター。NYに到着した翌日にBoxOfficeでなんとかチケットをGet。
凄い凄いとは聞いていたけど本当にこれは凄かった。
本物の馬よりも馬らしい…というか単に限りなく本物に近いというだけでなく、パペットだからこその表現の素晴らしさに泣けました。
馬も人間も同じ。怯えたり安心したり、誰かを恋しく思ったり…。
最初は仔馬として登場するジョーイ。ひたすら可愛い。
競りで落されてアルバート少年の家に連れられてくるのだけど、最初はそりゃあもう怯えて怯えて。
根気よく餌を食べさせようとするアルバートに、少しずつ心を許していく小さなポニーの感情の揺れ動きが手に取るようにわかる。
小首をかしげて、ぎこちなく近づいてくる様子とか…可愛かったなぁ~^^
時は流れて仔馬から成長した姿に変わる場面は見物!
もちろんパペットなので人間が3人がかりで操作しているのだけど、あまりにも完成度が高い創造物って目に映る現実を超越するんですね。
2階席からオペラ無で観ていたのに、脳裏には本物の馬の躍動をあたかも大画面で観た場面のように焼き付いている。
これぞ舞台芸術の極み。
成長したジョーイは、アルバートと離れ離れになり戦場に送られてしまう。
パペットだけでなくて、舞台そのものの表現も素晴らしかったです。
小さな細長いスクリーンに影絵のように情景が写し出されるだけの本当にシンプルな舞台。
後半、離れ離れでもジョーイとアルバートの強い絆が感じられる場面がある。
鞍をつけてもらうために自ら人に歩み寄るジョーイ。
この場面の伏線となるエピソードが前半にあって、観客席からは笑いがこぼれていたけど私はここでボロ泣き…。
帰国前夜に観た舞台。
帰りの地下鉄では、もう次に来る時が待ちきれなくてカレンダーを穴があくほど見つめてしまった。
写真ではわからないけど、中に入っている人、完全に馬になりきって嘶いて(いなないて)います。
本当に本当に素晴らしいものを観せていただきました!
by nao201009
| 2011-11-09 22:19
| 観劇記録(NY)