観劇・旅行・日々のこと


by nao201009
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ:観劇記録(NY)( 4 )

e0199878_2223812.jpg

DC3日目以降はもはや追憶の彼方へ。

今回いちばんの感動はNYで観た「War horse」
今回…というよりこれまで観た舞台の中でいちばん感動したかも。
NY9回目にして初リンカーンセンター。NYに到着した翌日にBoxOfficeでなんとかチケットをGet。

凄い凄いとは聞いていたけど本当にこれは凄かった。
本物の馬よりも馬らしい…というか単に限りなく本物に近いというだけでなく、パペットだからこその表現の素晴らしさに泣けました。
馬も人間も同じ。怯えたり安心したり、誰かを恋しく思ったり…。

最初は仔馬として登場するジョーイ。ひたすら可愛い。
競りで落されてアルバート少年の家に連れられてくるのだけど、最初はそりゃあもう怯えて怯えて。
根気よく餌を食べさせようとするアルバートに、少しずつ心を許していく小さなポニーの感情の揺れ動きが手に取るようにわかる。
小首をかしげて、ぎこちなく近づいてくる様子とか…可愛かったなぁ~^^


時は流れて仔馬から成長した姿に変わる場面は見物!
もちろんパペットなので人間が3人がかりで操作しているのだけど、あまりにも完成度が高い創造物って目に映る現実を超越するんですね。
2階席からオペラ無で観ていたのに、脳裏には本物の馬の躍動をあたかも大画面で観た場面のように焼き付いている。
これぞ舞台芸術の極み。

成長したジョーイは、アルバートと離れ離れになり戦場に送られてしまう。
パペットだけでなくて、舞台そのものの表現も素晴らしかったです。
小さな細長いスクリーンに影絵のように情景が写し出されるだけの本当にシンプルな舞台。

後半、離れ離れでもジョーイとアルバートの強い絆が感じられる場面がある。
鞍をつけてもらうために自ら人に歩み寄るジョーイ。
この場面の伏線となるエピソードが前半にあって、観客席からは笑いがこぼれていたけど私はここでボロ泣き…。

e0199878_2244737.jpg
帰国前夜に観た舞台。
帰りの地下鉄では、もう次に来る時が待ちきれなくてカレンダーを穴があくほど見つめてしまった。

写真ではわからないけど、中に入っている人、完全に馬になりきって嘶いて(いなないて)います。

本当に本当に素晴らしいものを観せていただきました!
[PR]
by nao201009 | 2011-11-09 22:19 | 観劇記録(NY)
e0199878_22463068.jpg

10/9(土)ソワレ・1回目

正直それほど期待していなかったのですが・・・すっごーく良かった!!
原作(映画「アパートの鍵貸します」)そのものの面白さもあるけど、歌とダンスもふんだんに盛り込まれてなお、あの映画の雰囲気もそのまま。

そして役者さんたちの演技も。コミカルな場面がほとんどで終始笑いっぱなしの2時間半。
まず主人公のバクスターを演じるSean Hayesさん。トニー賞の司会を務めた彼を観て、映画版のジャックレモンが演じたキャラクターにはまりそうな気配は充分あったのだけど予想をはるかに上回る好演ぶりでした。
最初の方で大爆笑をさらう場面があるのだけど、あれだけでも一見の価値あり(笑)

ストーリーは、映画とほぼ同じ。保険会社で働くバクスターは重役たちの情事のために自分のアパートをホテル代わりに提供し重宝がられる事で昇進を目論むというちゃっかりサラリーマン。
意中の彼女はチェノウェス扮する同僚のフラン。彼女は実はバクスターが自室を提供している重役のひとりの不倫相手・・・という設定。
1幕ではバクスターはその事を知らずにフランをデート(バスケ観戦)に誘ったりするんだけど、そこで歌われるSeanさんのソロ「She likes Basketball」はすっかりお気に入りです。

このナンバーのダンスアンサンブルもお見事です!バスケのジェスチャーがあったりするのはもちろん、盛り上がりが高じてSeanさんが這いつくばったまま(笑)歌うところでのダンサーの振付が見事!!
すごい体力勝負です!客席からも思わず感嘆の拍手が起こってました。
この作品って意外にもダンスがけっこう楽しめるんですよね。オフィスもののダンスシーンって面白い。
コート掛けや椅子を小道具に迫力のあるダンスを見せてくれます。

対するチェノウェスといえば、さすが圧巻の歌声。でもやっぱりチェノが演じるにしてはこのフランというキャラクターはあまりにも凡庸なんですよね。
不倫に疲れて自殺を図る女性の役なんだけど、チェノにその悲壮感を見出すのは難しかったかなぁ・・・。

最初の方で「I say a little prayer」を披露してくれます。
この曲は大好きだしチェノの歌で聴けるのは嬉しいのだけど、オリジナルにはない曲なのでいまいちストーリーには溶け込んでいない感じ。
でも、「そんなことはいいからチェノ様の歌を聴けー!」って感じで盛り上がってました(笑)
やっぱり歌っているチェノは最高。オリジナルではチェノのソロは3曲。どれもすごくいい曲です。なかでも「knowing when to lieve」が好き。

そして2幕で登場するのが今年のトニー賞で助演女優賞を取ったケイティさん!
1幕ラストでフランの不倫を知ってしまったバクスターが自棄酒をあおる酒場に居合わせた女性、という設定なんだけど、もう~ここからは彼女の独壇場です(笑)
いわゆる酔っ払いのベタな演技なんだけどここまで極めれば天晴れ!という感じ。

それとやはり2幕後半からその存在感が光るバクスターの隣人のお医者さん。もうかなりのおじいちゃんで、このおじいちゃんがまたよかった~。

本当に役者さんがみんなそれぞれいい味出していました。
最後の方でSeanさんとおじいちゃんがチェノを励ますために歌う「A young pretty girl like you」も楽しくて好き。

ラストは原作(映画)へのオマージュ。派手さはないけど幸せな気持ちになれる素敵なラストです。
本当に原作の良さを存分に取り入れながら、ミュージカルとしての見せ場もたっぷり盛り込んだ佳作だと思います。

この日はディスカウントでチケットを買ったら2階のサイドになってしまって、どうしてももう一度良い席で観たくなりました。
翌日の日曜のマチネで早速リピートしようとしたら・・・まさかのSold out!!
そしたらなんとケイティさんのファイナルパフォーマンスに当たる日だったのでした・・・
いやいや、一度だけでも見逃さずに済んでよかった。

そして代わりにLa cageをリピートしたのですが、終演後ちゃっかりステージドアだけ行ってみました。すごい人だった!


e0199878_2222398.jpgケイティさん、大きな花束を抱えて登場。
小さい女の子と写真を撮ってあげてるところ。
「あなた女優になりたいの?きっとなれるわよ!」と一生懸命語りかけていました。
あの素晴らしかったトニー賞でのスピーチを思い出します。











e0199878_22225899.jpgそしてチェノ。ちょっとぶれてしまったけど・・・
小さ~い、可愛い~♪

ますますリピートが楽しみになってSDを後にしたのでした。
[PR]
by nao201009 | 2010-10-21 23:07 | 観劇記録(NY)
e0199878_19143481.jpg

10/9(土)マチネ&10/10(日)マチネ

たぶんもう10年以上前に一度だけ観たことある作品。といってもほとんど記憶に無いので初見と同じですね。

もう大好きです。この作品!くりかえし再演されるのがわかる。

まず、どの曲もみんな良い。
いくら好きな作品でも、なんとなく聞き流してしまう曲って1曲や2曲はあるものなんだけど、この作品の曲はみ~んな大好きです。

聞いてしまったのが運のツキ、終日脳内でリピートされる事必至なタイトル同名の「La Cage aux Folles」
あまりの馬鹿馬鹿しさに、その演じ手たちが愛しくてたまらなくなるような(笑)「Masculinity Lesson」
そして「I am what I am」 この曲を熱唱するのってミュージカル役者冥利に尽きるだろうなぁ~。。
もういちいち書ききれないけど他の曲もみんな好き。

実はですね・・・アルバン(ザザ)役に対しては市村さんのイメージが強烈に刷り込まれていて、今回のDouglasさんに良い印象を持っていなかったんですよ・・・
「巨漢のザザなんてやだ!」とか「単なるおっさん顔のザザなんてやだ!」とかね(苦笑)
実際に1幕前半のドタバタはいまいち入り込めなくて「もういいから先に進めてよ~」とまで思うほどのヤサグレ状態でした(汗)
(結果、懺悔を込めて翌日リピートしましたので許してくださいっ!)

Douglasさん、良かったです。そもそもロンドンで実績のある方なんですよね。
彼に対して抱いていた反発心が薄れたのは、やっぱりあの場面からです。
楽屋でドア越にジョルジュ(アルバンの伴侶)に「ジャン・ミシェル(義理の息子)の婚約の場にいてはならいない」と通告されてしまう場面。(婚約相手の家族に対してゲイ夫婦である事を隠すため)
あの演出(少しだけ開いたドアの向こうにいるはずのアルバンの姿は見せない)は反則ですよ~。否が応でも感情移入させられるじゃないですか。
そして「I am what I am」の絶唱。やられた~、という感じです。
ここで1幕終了。

そして2幕。またすぐにドタバタが始まっちゃうところが好きです(笑)
本当に「Masculinity Lesson」には笑った笑った。
ここでの場面でアルバンは、義理の息子の婚約相手との対面の場に「アンクル・アルバン」として同席できるよう特訓されるわけですが・・・(笑)
ここでの可笑しさはDouglasさんのキャラ所以ですよね。

そして、ジャン・ミシェルの婚約相手一家を迎えようとしている室内に場面は変わり。
ピリピリしているジャン・ミシェルに「こんなクレイジーな家庭で育っていなければ」みたいな事を言われてしまい、部屋の隅っこのイスに座ってうなだれるアルバン・・・
ここもやっぱりDouglasさんだからこその悲哀感だなと思いました。
ここでジョルジュが歌う「Look over there」も名曲ですね。
終盤の、ジャン・ミシェルによって歌われるリプライズも効果てきめんでした。(←まんまと泣かされた人)

で、婚約両家の会席の場面。
「The Best of Times」も本当に良かった。婚約者アンヌの両親のキャラクターも秀逸だし、こぶりな劇場なだけに観客席との一体感もばっちり。

そして最後に大失態を犯してしまうアルバン。
ちょっとー!今までの苦労はなんだったの~!(笑)
観客席もアルバンがやらかした瞬間「ああ~~~っ!」大絶叫~!
みんなでグルになって仕組んだ事がばれてしまった~、というような一体感が心地よかったです。

それにしてもアルバンとジョルジュ、実に成熟した大人のいい関係なんですよね。
倦怠期にありながらも、お互いを常に思いやっていて。
(BWで観劇するようになってから、ゲイの人たちへの親近感が芽生えているかも)
そもそもジャン・ミシェルって、ジョルジュの若い日の過ちによってできちゃった子なんでしょ?
それを我が子同然に大切に育て上げたアルバン。
繰り広げられるドタバタも、とどのつまりはその息子への愛情ですもんね。

でも、もはやそんな美談を超越してしまっているところがいい(笑)
さんざんドタバタやらかして最後は「歌って笑えばみんな幸せ」という単純さが潔くて好き。
あと、シンプルなラストシーンも「いい!」と思いました。
なんの飾り気もない自然体の姿が、それだけで胸に染みるように。

日本でもまた再演されないかな。市村さんはもう降板してしまうのでしょうか。
確か2年前の再演時にそんな話を聞いて観ておこうか迷ったんですよね。
そしたらアルバン、石丸さんどうだろう?!
以前だったら思いつきもしない配役だけど、今の石丸さんならありな気がします(笑)
歌もビジュアルも一級品、そしてなによりも魂込めて演じてくれそう。
[PR]
by nao201009 | 2010-10-17 19:36 | 観劇記録(NY)
e0199878_1819064.jpg

到着した当日の観劇はこれと決めていました。
ちょうど1年前、想定外に3夜連続で観劇してしまった作品。
それだけ気に入った作品を、1年ぶりに新キャストで観るわけで。それはもう期待と不安が交差します。
ヘンリーとドクター以外、つまりダイアナの一家はすべて変わってしまってからの再見です。

まずGabeはKyle Deen Massey。Aaronの時のUSのひとりですね。
Gabeについては、とにかく初めて観るつもりで(Aaronと比較せずに)観ようと自分に言い聞かせておきました。
その甲斐あってか、なかなか良かったと思えました。

「I'm Alive」はそれなりに歌声も動きもきびきびしてたと思います。ラストの「I'm Alive~」の最後はキーを上げて歌っていてなかなか新鮮でした。
ただ、2幕のリプライズの方はいただけません。もっと切羽詰り感が欲しかった。
オリジナルと同じように一本調子で歌われてしまってはリプライズの意味がないじゃないですか。。
あとはやっぱりラストの「I am the One」のリプライズ。
これもAaronと比べるといまいち(だから比べるなって)
母に出て行かれた寂しさを、あれほど敵対視していたDanにぶつける歌声としてはちょっと物足りないです。
たとえば「I am the one who watched・・・」の「watched」の強調とか。
「I tried pretending that I don't・・・」の「pretending」の吐き出すような震えとか。
なんだか小姑みたいですみません。でも全体的にはまあまあ良かったと思います。

それからNatalieも悪く無かったです。新Natalie、雰囲気がJenniferに似てるかも。
でもjenniferとはまた全然違ったNatalieでしたね。Jenniferほどピリピリ尖った感じではなかったです。
そしてJenniのNatalieからは、その反発的な態度とは裏腹に心の奥底では母親の愛情を恋しく思っている事が伝わってきたけど、新Natalieは、どちらかというとすでに諦めている感じ。その分、ヘンリーへの依存度が最初の頃から高かったような気がします。
たとえば「Superboy and the Invisible girl」の時、ダイアナに「I love you as much as I can...」と言われてしまった時、Jenniferは確か絶望を滲ませてダイアナを見つめ返していたと記憶しているんだけど、新Natalieは瞬時にヘンリーの方へ振り返ってすがるように彼を見つめていました。
あと、ダイアナの診断中にドクターから「次回はNatalieをつれて来て」みたいな事を言われ時の「She’s not there!」の歌い方がJenniferは客席に向かってまさに絶叫、という感じだったのに対して新Natalieはやっぱりヘンリーの方に駆け寄ってすがるように歌うのが印象的でした。こういう解釈の違いがわかる変化は面白いです。どっちもありだと思います。

そしてDiana・Dan夫妻。
ごめんなさい、どうしても受け付けられなかった・・・(涙)

Aliceの演じたDianaを描写できるほど詳しくは覚えてないんだけど、精神疾患があるとはいえあくまでも「Next to Normal」な状態であって完全にいっちゃっている人ではなかったですよね。
もしくは完全にいってしまっている状態の時でも(「Didn't I see this movie?」とか)可愛らしさがあったと思うんだけど。
こう書くと新Dianaはいかにも可愛くないかのようなんですけど・・・早い話がそんな感じです(汗)
最初のサンドイッチの場面でも、とにかく演技が大げさ。客席までパンを飛ばしたり・・・なんか「狙ってるっぽさ」がちょっと・・・
そして、いちいち全力で歌いすぎ。
けっこう歌える人なんですよね。たぶんAliceよりも歌唱力はあると思います。
たとえば「I miss the mountains」 朗々と歌い上げてくれましたよ。拍手も大きかった!
でも、あれって歌唱力を誇示するための場面ではないですよね。
終始この調子で「So anyway」や「Light」のソロパートまで、いやまぁ~力強く歌い上げること。
でも、やっぱりそれって違うでしょう。

帰ってきてからひさしぶりにCDを聞いちゃいました。
今思うと、Aliceの歌声って、まさにDianaそのものだったんだなぁ・・・。
あの不安定さとかやたら不規則なビブラートにDianaの苦悩や迷いが乗せられていたんですね。

夫であるDan。新Dan氏も微妙・・・
Bobbyほどルックスや歌声に個性がないし、キャラクターもいまいちつかみにくい。
BobbyのDanには「これまでずっと妻を支えてきた」という自負があって、その自信の強さがECT(電気ショック療法)を施すという苦渋の決断をも「やむを得ないものだ」と納得させる根拠になりえたと思うのだけど。
新・夫妻の間にはその重みがないんですよね。なんとなくなりゆきでやってしまったというような・・・

あと彼の歌い方もやっぱり勘違い系(言いすぎ・・・?)
「I’ve been」とか、変にリキまないで歌ってほしい。
ダイアナが手首を切ってしまった後の掃除をしながら歌われるという壮絶な状況なんだけど、だからこそBobbyのように切々と、むしろ淡々と歌ってこそ「これがこの夫婦の日常なのか」という深刻さが痛いほど伝わるのに。

結果として、そんな夫婦だから最後の別れも少しも辛そうではなく。
力いっぱい歌って去っていく妻。それをなんとなく見送る夫。そんな感じ(苦笑)

あ~、やっぱりダメだぁ!
キャストが変わっても作品自体は大好きなのでちゃんとリピート枠も用意してあったんですよ。
でもとてもそんな気持ちになれなかった・・・残念です。

こうなるとAliceが出演するツアー版、観てみたくなります。
もう一度だけでもいいから、ちゃんとしたN2Nを観たいです。
[PR]
by nao201009 | 2010-10-16 18:59 | 観劇記録(NY)