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観劇・旅行・日々のこと


by nao201009
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韓国Musicalの実力を観た!_e0199878_17335644.jpg



「韓国ミュージカルが熱いらしい」ということはだいぶ前から気になっていました。
その韓国が誇るチョ・スンウ氏の「ジキル&ハイド」。今回の旅のいちばんの目的はこれでした。
兵役からの復帰ということもあって話題沸騰、Interparkのサイトではスンウさんの公演日はすべて秒殺だったとか。
幸いeプラスでも扱っていたのでなんなくGet。2006年に来日公演があったんですね。

素晴らしかった!
この作品自体、観るのが5年ぶりくらいで懐かしさもあったのだけど…ううん、今まで観たジキハイとはまるで別作品だった!
これが韓国ミュージカルの実力なのか…はまる人の気持ちがよ~くわかった!
心配だった韓国語への違和感は、むしろその異質な響きがこういうゴシック調の作品で、さらに不気味さを倍増させる機能を果たしてくれました。


韓国Musicalの実力を観た!_e0199878_17363038.jpg


そしてなんといってもチョ・スンウ氏…。
一見、ミュージカル役者というよりは「好感度抜群のニュースキャスター」的な風貌なのだけど。

すごい。すごいとしか言えない。
ただ圧倒されるばかりの数時間。

「This is the moment」のイントロが始まった時、劇場のボルテージが一気に高まったのを肌で感じました。待ってたんだ、みんなまさにこの瞬間を…

そしてハイドへ変身する場面では…度肝を抜かれたっ!
異変に襲われ、のたうちまわるその身体が…ハイドに近づくにつれて大きくなっている?
これは生身の人間だよね?CGじゃないよね??

そうか、これが役者の技術というものなんだ。
衣裳や演出ではなく、己の肉体そのものだけで「変身」という非現実的な光景をこれ以上ないインパクトで演じる技術。
身体のあらゆる筋肉や関節の可動域、どこをどう使えば大きく見せることができるかをわかっているんですね。

とにかくハイドとしての存在感は強烈…
ルーシー殺害の場面なんて、あちこちで軽く悲鳴が上がってましたもの…ブルブル…

終盤の、照明の切り替えに合わせた高速演じ分けも、生身の人間の仕事とは思えないっ!
何度でも言いたい、本当にすごいものを観ました。

それにしてもこんな役者さんを容赦なくファンから奪う兵役制度って非情ですねぇ。
でも、その空白の期間が彼にいっそうのカリスマ性をもたらしている。
みんなどんな思いでその復帰を待っていたか。
彼もそれをわかっている。そしてその期待に200%で応えている。

カーテンコールもそんな深い絆を感じさせるものだった。
でも変に馴れ合い的でないところがいい。
もちろん総立ちでヒューヒュー大喝采だけど、意外とあっさり終わるという(笑)
みんな熱狂したはずなのにね。こういう観客の姿勢っていいなぁ。
個人的には、何度も引っ張り出すカテコってあまり好きではないので。(楽日とかは別ですが)

それにしても韓国ミュージカル、もしかして禁断の扉を開けてしまったかな…
NYと違ってちょっと無理すれば行けてしまうというのが危険すぎる~!!
# by nao201009 | 2011-02-06 18:22 | 観劇記録(Seoul)

十二夜☆前楽

時間がないので少しだけ。
やっぱりいいなぁ。あの音楽。劇場の空気。笑顔の洪水。不思議な寂寥感。

それに最初に観た時からいろいろ進化してるー!
幕間なんてCatsならぬBears? 
あ、一匹だけか。

熊といえばやっぱり気になる。あの場面、この場面…
痛烈な風刺と愛情が隣り合わせ。

人間なんてこんなもの。ちっとも偉くなんかない。
チクリとやられて、でもそんな愚かさも何もかも丸ごと包み込まれるような温もりが残る。

それがほろ苦さの理由かな?

それにしても純粋に作品の良さだけで立ち見を出してしまうなんてすごいです。
「この場に帰ってきたい」
郷愁にも似た後味の正体はやっぱりひとそれぞれなんだろうなぁ。

1年のスタートに、本当によい舞台に出会えました。
「当日券狙い」の甘読みに泣いた事もよい教訓です(笑)
# by nao201009 | 2011-01-26 22:45 | 観劇記録(国内)

ぶらり韓国よいところ

ぶらり韓国よいところ_e0199878_22584730.jpg


先週末は2回目の韓国ソウルへ。前回と同じ2泊3日。
学生時代のスキー旅行以来、冬に東京より寒いところへ行ったことない私。
真冬の韓国。そこはまさに未知なる領域…

丸1日を過ごした日曜日はなんと氷点下17度!
風が吹き出した午後には体感気温が氷点下27度って…あとから知ってよかった(笑)

そんな寒さを押してでも行った価値ありと思える旅でした♪

ぶらり韓国よいところ_e0199878_230549.jpg
2日めの朝ごはんはソルロンタン。
店員さんたちのけたましいおしゃべりがBGM(笑)
スープに深みがあって美味しい~。。温まる~。。





ぶらり韓国よいところ_e0199878_2363059.jpg今回、絶対食べたいと思っていたのは韓定食。
明洞の庶民的なお店のランチ。
全部で20品くらいはあったと思う。
いちばんリーズナブル(約2000円)なコースで、カンジャンケジャンも出しれくれた!
写真の撮り方が雑でその魅力がまったく伝わらない…(汗)




ぶらり韓国よいところ_e0199878_231055.jpg
こちらも明洞の有名店の海鮮鍋。

やっぱり私はお肉より海鮮派。
(でもちょっと具が寂しかったかも…観光客相手になり下がっちゃったかな?)





ぶらり韓国よいところ_e0199878_23155339.jpg


そして抜け目なく観劇も一本。
シャルロッテシアター。
そこで目にしたものは、まさに気迫の塊のような舞台。カリスマ炸裂。

恐るべし、韓国Musical...!
# by nao201009 | 2011-01-20 23:25 | Seoul旅行記

想いはつのる

想いはつのる_e0199878_2156471.jpg


観たい、十二夜…
日が経つにつれて想いがつのります。
追い打ちをかけるように、このポスターが妙~にせつない。
誰もが憂いを秘めている、って感じかな?


全編通してお祭り騒ぎ。
恋心がいたずらに飛び火して、さんざんドタバタやらかして最後は都合よく大団円(笑)

パンフの串田さんのお話を読んでいたら、やっぱりこれは大人ゆえの恋愛劇なんですね。
どんなに楽しい祭りでも、どんなに思いが燃え上がっても、いつか必ず終わりがくる。
子供の頃は、お祭りを全力で楽しんで「終わっちゃイヤだ!」とダダこねる事もあったけど、大人になればそうもいかない。
楽しみながらも終わりがくる事の寂しさを、少しずつ感情に織り込んでいく術を知っている。
楽しければ楽しいほどにかすかな痛みが胸を刺す。

そしてまた人生もほろ苦い。
誰だって100%理想どおりになんて生きられない。
若い頃は情熱にまかせて突っ走る事もあったけど、歳をとるにつれて理想と現実にうまく折り合いをつけて淡々と生きていく事に慣れてしまう。
それは決して逃げたり捨てたりした結果ではなくて…むしろそれが人生としっかり向き合う事なのだと悟ってみたり。

なーんて珍しく考察まがいの事を…
「せつない人生の憂さ晴らし」(はたして合ってるか?)
終幕間際のこのひと言がどうにもこうにもせつない余韻となり、今に至っているのです。

観たタイミングもあるのかな。ちょうど色々もの思う日々を過ごしていたところだったしね。
うん、でもまた頑張ろう、と思える元気をもらえた事も確かです。早くまた観たいなぁ~!

当日券にトライしたいんだけど、今週末は日本にいません。ソウル再び。
あ~、でも今となってはコクーンに並びた~い!
# by nao201009 | 2011-01-12 22:26 | 観劇記録(国内)

新年初観劇~十二夜~

2011年の初観劇です。本日のソワレ。
原作はシェークスピア。シェークスピアといえば台詞。
実は古典的な台詞劇には苦手意識があって、シェークスピア作品観るの、たぶんこれが初めて。
期待半分、不安半分…なわけありません(笑)
なにしろ初観劇だし石丸さんだし、演出も面白そうだし。期待全開で劇場に向かいました。


面白かった!すご~く楽しい舞台。
まずあのオープニングが好き。浜辺を練り歩く音楽隊。
その演奏は、楽し気でもあり物悲し気でもあり。
本当に不思議な世界観。ジプシーや大道芸人の独特の陰り、というものなのかなぁ。
本筋の合間に挿入されるあの場面、あの台詞…その奥深さを知りたいような、知るのが少し怖いような…

石丸さんは1作品で二度美味しい!みたいな感じですかね(笑)

オーシーノ公爵様はひたすら麗しいと同時に、あの俺様キャラが閣下様の名残のようにも思えて得した気分でした。実態に近い衣装(でもないけど閣下に比べれば…)での立ち振る舞い、やっぱりエレガントですねぇ。
オーシーノとしての出番は決して多くないけど、どの場面でも輪郭くっきり(←意味不明)な強烈な存在感。登場した瞬間、空気をピリッと引き締めていました。
いちばん印象に残っているのは(バスタブじゃなくて)朝食の場面かな。
そしてジプシーとしての出番では、サックスを吹く姿が「余裕~♪」(当たり前だけど)って感じでカッコいい!
冒頭の方で、下手でソロを披露して、さっと身を翻して袖に消えた光景の鮮やかさといったら…

正直、エリザの時は最後まで「石丸さんとその他大勢」的な見方をしてしまったのだけど、この舞台には終始引き込まれっぱなしでしたよ。
実力者揃いですもんね。特に男性陣。

狂言回し的なフェステにはなぜか強いノスタルジーを感じたなー。自転車でやってくる紙芝居おじさんみたいな感じ。いえ実際そんな時代を生きてはいないのですか(笑)

哀れなマルヴォーリオには演出家の串田さん自ら扮していたとは!あの哀れさ、美味しすぎ(笑)
あとアンドルーでしたっけ?あの決闘状には大笑いしました(笑)

サー・トービーもよかった~。「ちょい悪おやじの元祖」みたいなキャラですね。荻野目さん扮するマライアとの絶妙なコンビ。(あのマライアの笑い声が耳から離れなくって)

あと、りょうさん綺麗~!あの美貌で見事な熱演(笑)ファンになりました。
松さんもかわいいですね~。こうして観ると確かに中性的な魅力があるかも。

あとはあとは…ときりがないのですが、本当に期待以上に楽しませてもらって、すっかりお気に入りです。
でもすごく楽しんだはずなんだけど、同時にこみ上げる何かがあるんですよね。胸が締め付けられるような何かが。

その答えを終幕間際のフェステの台詞に見つけた気がします。
記憶が正しければ…「せつない人生の憂さ晴らし」
それだーっ!と思いました。

ジプシーの大道芸もさることながら、惚れたはれたのオトナたちのドタバタ劇がなによりも享楽的で刹那的でほろ苦い。
笑いの中にそんなニュアンスがさりげなく散りばめられている、大人による大人のための舞台。

いい作品でした。
前楽のチケットも買ってあるけど、それまで我慢できるかな…
# by nao201009 | 2011-01-10 00:15 | 観劇記録(国内)