観劇・旅行・日々のこと


by nao201009
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Off to NY

待ちに待った連続休暇~。
今年はNY+DCへ行ってきます。

DCではコレを観ます。
どんだけ好きなんでしょ(笑)

そしてもう1作品。1999年のトニー脚本賞「PARADE」
どんなものかとアルバムを聞いてみたら…これは凄いものが観れそうな予感。

NYでは、Folliesは必ず観たい。オフで始まったRENTはどうしよう?
closeが決まったBilly Elliotも最後に観ておきたいな。

とにかく楽しみです!
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# by nao201009 | 2011-10-06 23:23 | NY&DC旅行記

Thrill me

2005年のOff‐Broadway作品。アトリエフォンテーヌにて。
出っ張った柱の前にもギッチギチにパイプ椅子を詰め込んで100席くらい?オフっぽ~い!

松下&柿澤コンビで観ました。
ストーリーも演出もこれといった斬新さはなく役者の力量が試される舞台。しかも100分出ずっぱり。
息苦しいほどの緊張感が充満する100分間。
ふたりとも初めて観る役者さんで、なんの先入観もなく「私」と「彼」の世界に引き込まれて行きました。

あの密閉された空間で、その一挙一動どころか、それぞれのひと呼吸までに観客が一体となって集中する緊張感がビシビシ!
そして、その閉塞感によって「この世に意味をもって存在するのは『私』と『彼』のふたりだけ」という不条理が成立してしまう。
(無差別殺人ってこんな風に起こるんだろうな…と妙に納得してしまった事にゾッ…)

~ネタばれあります~

おふたりの演技も本当に見応えありました。
柿澤さん、まるで蝋人形のような無機質な美しさ。サディスティックなキャラがはまってます。
誘拐する子どもを物色する場面なんて本気で怖かった。目があったらどうしようかと…。
反面、追い詰められていく過程で見せる小心ぶりや、死刑を免れた安堵感から「あんな弁護士になりたかった」なんて言い出す俗っぽさとか。
「人間臭さ」というよりは「幼さ」が露呈するアンバランスな魅力はリアルな若さゆえでしょうか。それだけにラストの立ち姿が切なかったなぁ。

松下さんもよかった。しかし難役ですよねー「私」は。
善悪も生死も超越するほどの「彼」への執着。ヘタすると「愛憎モノ」としての印象が強い作品になってしまう。
松下さんの無垢っぽさでビジュアル的にも救われるし(なかなかな絡みシーンが…)作品的にも深みが増している感じ。もう一組の「私」が万里生さんというのも納得。

それにしてもこの作品、すでに来年は銀河劇場での再演が決まっているという事だけど。
や~、これはハコが命な気がするな~。最大の演出効果はあの閉塞感だと思うのです。
かといってこのキャパ(100席程度)ではチケット取れないでしょうねぇ…。
客が入る限り上演され続けるロングラン形式、こういう作品だとぜひ実現してほしいものです。
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# by nao201009 | 2011-09-26 01:07 | 観劇記録(国内)

太平洋序曲、再び。

前楽、観てきました。
結末を知ってから観るともう1幕から泣ける。
香山が自宅へ万次郎を誘い、楽しそうに俳句を詠み合いながら2人で歩く場面なんてねぇ…(泣)

改めて観ると深いです。色々と考えさせられます。
日本人のDNAというものがいつの時代も受け継がれていて、それは自分の中にも確実にあると思ってみたり。
開国時の混乱も、勤め先が「ある日突然外資系」を体験している人なら身につまされるだろうなー。
それでもなんだかんだで乗り越えてしまうたくましさ。内向きだけどしたたか。香山のイメージ。これが「日本人」なのかな。
逆に欧米気質を備えた万次郎は、あの状況の中で日本文化に傾倒していくわけですね。

万次郎の「日本人なら刀を抜け!」の悲痛な叫びが頭から離れません。
改めて思うけど、これアメリカ人が作った作品なんですよね。。

軍国主義の台頭から敗戦、高度経済成長を経て現在へ。一気に駆け抜ける狂気的なラスト。
今さらながら凄い国だ…1976年の初演時は「そんなに急いでどこへ行く?」と警笛を鳴らされた「NEXT」だったのかも。
そしてその疾走の果て、暗雲に覆われた現在「どうなるこれから?」と自ら問いかける日本人による日本人のための「NEXT」なのでしょうか。

素晴らしい公演でした。本日千秋楽、皆様お疲れさまでした!
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# by nao201009 | 2011-07-03 21:50 | 観劇記録(国内)

太平洋序曲 

NY初演は1976年ですか。
この時期のソンドハイムの創作意欲ってすごい。
といっても興行的に成功とはいえない作品だったでしょうけど、それは無理もないですね。
「日本開国」という史実に基づいて、ここまで完全に日本の立場で書かれた作品だったなんて…そりゃあアメリカ人にとっては興味の対象にはならないでしょうねぇ。

当時の、彼らの「日本人に対する認識」で演出された舞台。どんなだったんでしょうね~。ちょっと怖いもの見たさで観てみたいかも。
でも、それはあくまでも演出だけの事で、音楽性とか脚本的には「日本人」に対してとても真摯に取り組んでくれていたんだなぁ、という事がわかります。
それが亜門さんによって「アメリカ人が作った事がわかる」程度の微妙な違和感で仕上げられている感じ。絶妙です。
各国の士官をデフォルメしているのは亜門版オリジナルかな?ちょっと仕返し?(笑)

面白かったし泣けた。つまり、よかったーー!!
とにかく劇場の空間全体を利用するような演出が斬新。
黒船来航の場面なんてゾクゾクしちゃった。客席中央を貫く花道も。
水面に浮いてるような舞台も。(島国ニホンですからね)

曲も良かったです。
「帰り待つ鳥」かな?香山(八嶋さん)の着付けを奥さんが手伝うシーンで…いいシーンだったなぁ。あれは日本人にしか表現できないと思ってしまいました。
2幕の「A Bowler Hat」も。いかにもソンドハイムという感じ。心情がそのまま曲になるという。

ストーリーも、香山と万次郎の関係があんなふうに変わってしまうなんて(もちろん史実とは違うけど)
激動の時代、大きなうねりの中で誰もが必死に日本の将来を考えて生き抜こうとした結果の悲劇なんだろうな。あぁ。泣けた。
これをアメリカ人が(しかもソンドハイムが)書いたのかと思うとよけいに泣けた!

ラストの「Next」は…この曲も1976年初演当時からあったんですよね?やっぱりすごい。
このラストは、きっと再演されるごとに、その時代を生きる人々の想いが込められて歌いつがれていくためのナンバーですね。
この作品がBroadwayで葬りさられたままにならなくてよかった。今の日本で演じられてよかった。


最後に。
2階席から見てたのですが、この舞台ってオケが舞台の両ななめ上(舞台至近のBox席みたいな)にあるんですね。
コンダクターの方がもしかして…と思ったら!やっぱりレミコンを振ったDavidさんだー☆♪★
4年前に10周年コンサートのDVDを観た時からお気に入りだったのです。昨年の25周年コンサートでも登場してくれて感無量だったのだけど、まさか生で観れるなんて。
決めた、来週また観る!
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# by nao201009 | 2011-06-26 00:13 | 観劇記録(国内)

What a Wonderful World!

GGR 千秋楽観てきました。
あらためてやっぱりおもしろい、この作品。off broadwayでもやらないかな。
パッと見、しがないサラリーマンがグチャグチャ言ってるだけの舞台なんだけど。
それぞれのキャラを掘り下げたら社会の縮図になりそう。

中でもやっぱりローマはねぇ…。切ないねぇ…。
もちろんレヴィーンへの憐憫も感じる。でもそれ以上にローマがね。

彼らのような悪徳セールスでなくとも、決してモチベーションのおちない人っているものです。
事務所が荒らされ、汗水流して獲得した契約書も盗まれて怒りを爆発させるローマ。
「無駄な仕事だ!」と言いながらも、いそいそと契約の取り直しに行こうとする。
もちろん一度成立した契約は書面の有無によらず有効なのだけど完璧主義がそうさせるわけですね。「客ネタ」への執着も、追い詰められたレヴィーンと違ってローマの場合は本能がそうさせているように見える。
たとえ明日、世界が終るとわかっていたとしても普通に「客ネタよこせ!」って言ってそう(笑)

目的のためにしか働けない人間がいるとしたら、働く事自体が目的の人間もいる。
でもローマが切ないのは、それだけじゃなくて。
それだけのモチベーションを維持しながらも結局一匹狼にはなれず。
あれだけの罵声を浴びせた若造上司にあいかわらず「客ネタ」をねだる。
かつてのレヴィーンのように飛び込みセールスで充分やっていけそうなのにね。
おのれもまた「会社人間」である事を露呈させるあのラスト。唐突な終わり方も現実を強調しているようで秀逸。

冒頭の「Wonderful World」は「さー皆さん、こんな世界を笑ってやってください」って事?

それとローマって、一瞬「実はいい人?」って思わせるのだけど。
あれはなんというか…ただ単に「人の感情」に敏感なだけですね。
敏感なだけで決して共感はしない。まさに天性の詐欺師?
いや、資質はあるけど何かが欠けている人物なんだろうなぁ(「客ネタありき」でしか働けないとか)
深いよ、石丸ローマ!

(他の役者さんも皆さん素晴らしくて濃密な舞台だったのだけど、結局石丸さんしか観てなかったらしいです。。)


実は映画も観ました。
え・え~!エド・ハリスがモスだったの?!ケビン・スペイシーが若造上司だったなんて~!
見応えあったー!
アル・パチーノも素敵なんだけど石丸ローマのキャラ観ちゃうと物足りない(笑)
そして映画は完全にジャック・レモン(レヴィーン)が根こそぎ持ってきますね。
もう、最後のあの泣き笑いのような表情…もう、もう…(号泣)
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# by nao201009 | 2011-06-19 22:04 | 観劇記録(国内)