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観劇・旅行・日々のこと


by nao201009
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「検察側の証人」

ひさびさのストレートプレイ。
ル・テアトル銀座で現在上演中の「検察側の証人」を観てきました。
この秋、地味に楽しみにしていた舞台。

もう何年も前に観たビリー・ワイルダー監督の「情婦」という映画は、法廷ミステリー、いえ法廷モノの枠を超え、もっと言えばミステリーの枠を超えて私の中で燦然と輝く「好きな映画No.1」!

その映画の舞台化(正確にはクリスティの書いた戯曲が原作ですが)となれば観ないわけにはいきません。
同時に「いや~、でもあの作品を舞台で演じるのは無理っぽいなぁ」との不安もあったわけですが。

結果、やっぱり舞台には向かない作品だと思う・・・法廷場面の緊迫感なんかはよかったんですけどね。
あの主人公弁護士役は、てっきり鶴田忍さんが演じるのかと思ったら渡辺徹さんだったんですね。
映画とはまったく異なるキャラで、それはそれとして観ればなかなか良かったです。
あと、証人として登場する家政婦を演じた松金よね子さん!光ってました(笑)
あー、でも彼女には弁護士付き添いの看護婦役を演じてもらいたかったなぁ。

でも、やっぱり私は映画版が好き!

あの映画を最初に観た時は・・・
2重3重のドンデン返しもさることながら、主人公の老練弁護士のキャラクターとそれを取り巻く人間模様、軽妙かつ巧妙に証言が切り崩されていく法廷場面の痛快さ、そしてあの心憎いラスト。人間の「情」に泣き笑い、映画の醍醐味を存分に味わいました。

2度目以降観る時はいつも・・・
鮮やかなまでに張り巡らされた伏線もさることながら、ヒロインの一挙一動に息もつけぬほど切なさは果てしなく。(いちばんの泣き所は、最後の審判をドア越しに聞いてよろけるあの背中!)

ビリー・ワイルダーの「情婦」、秋の夜長にお勧めです。(確か観劇記のはずだったんですけど・・・?)

情婦 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


# by nao201009 | 2010-11-22 23:41 | 観劇記録(国内)
何日目だったかの朝。美味しいパンケーキが食べたくてアッパーウェストへ。
かの有名な「Clinton street baking company」の姉妹店「Community food&juice」へ行ってみました。本家の方ではいまだに食べた事ないのだけど・・・
オーダーしたのはブルーベリーパンケーキ。
2010秋・NYひとり旅~お食事記録②~_e0199878_23291554.jpg


本家よりも明らかにブルーベリーの量が少ない気がするのですが(笑)
パンケーキ自体は噂どおり美味しい~。表面はほのかに香ばしく焼けているけど、中はふわふわ~。
どうしたらこんなに繊細に焼き上がるのかな。添えられたメープルバターもすっきりした甘さ。
ややこぶりな3枚重ね、余裕で完食。次回も絶対また食べたい。

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またも滞在中に2度食べてしまった「pinkberry」(←音が出ます)のフローズンヨーグルト。
一度目はマンゴー味にしてみました。これはこれで美味しいけど、やっぱりプレーンが好き。

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2年ぶりに「wichcraft」のサンドイッチ。迷いに迷って前回と同じターキーとアボカドにしました。
やっぱり最高のサンドイッチです!なによりパンが美味。表面カリカリ、中ふわふわ。
ロックフェラーセンターの店舗で買って、コンコースでスケートリンクを眺めながらゆっくり時間をかけて味わった至福のひととき・・・本気で日本上陸を熱望します。他の種類も食べてみたい!

最終日のランチはトライベッカへ。昨年ようやく念願叶った「Max」のミートソース再び。

2010秋・NYひとり旅~お食事記録②~_e0199878_0282095.jpg2010秋・NYひとり旅~お食事記録②~_e0199878_0284876.jpg










この外観を見つけただけでときめいてしまう。昨年と同じ、入口の横の窓際の席に座らせてもらいました。
パスタの写真は昨年のもの。(今年も撮ったつもりだったのになぜか保存されてなかった・・・)
気持ちポーションが少なくなったかも。昨年は残してしまったんだけど、今年は完食できちゃいました。
夢に見るほど大好きなのに、食べきれないのはどうにも忍びないのでむしろよかった。
大満足でお店を後にしたら、腹ごなしに適当に歩いて北上~

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のんびり歩いていても、気づくとSpring st.に到達している。
ここで右折したらSOHO散策。

ぶらぶらのんびり昼下がりのDown town。
この雰囲気やっぱり好きだなぁ。
最終日で少し感傷的になりながらひたすら歩き続けて、
結局ユニオンスクエアまで歩いちゃった!

なぜNYだといくらでも歩けてしまうんだろう。
# by nao201009 | 2010-11-15 23:49 | NY旅行記
NYに行ってからもう1カ月。
その後、間髪いれずに韓国に行ったりしたせいもあって、すでに遠い昔のような気がします。
なんだかすっかり記憶も遠のいてしまったのだけど、写真に残したお食事記録だけは書いておこう!

…と言っても今回は今まで以上に時差にやられてしまい夜は寝れないわ昼間は眠いは食欲はないわ…
特に最初の2日間は、切実に食べれなくて困ってしまいました。
スタバでパウンドケーキをチビチビかじったりデリでサラダを買って部屋で無理やり食べたり。
せっかくNYにいるのになにやってるんだろう~悲しくなってしまった…


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3日目くらいから普通に食べれるようになってきて、エッサベーグルにも行きました。

食べたのは昨年と同じエブリシングにスカリオン(長ネギ)クリームチーズのサンド。
ネギのシャキシャキ感がお気に入り。











2010秋・NYひとり旅~お食事記録~_e0199878_22584965.jpg
4日目はやっぱり体調・食欲いまいちだったんだけど・・・
「あれなら食べれるだろう」と思って向かったのはコリアンタウン。
ひさしぶりにソルロンタンをいただきました。

優しい味がじわ~っと身体に沁みわたります。
『Gam Mee Ok(ガンミオク)』というお店。
キムチを大盛りで出してくれるのが嬉しい。










そして完全復活した夜。前から気になっていたチキンオーバーライスのベンダーに並んでみました。
開店が19時半という事で、19時過ぎくらいに行ってみたらすでに40人くらいの行列。あいかわらずの人気なんですね。19時15分くらいから配給が始まって、そんなに待たずに済みました。(20分くらいだったかな)

2010秋・NYひとり旅~お食事記録~_e0199878_231799.jpg宿にお持ち帰りして、添付のホワイトソースをかけて…うん、思ったよりもチキンがあっさりしていて食べやすい。

このホワイトソースの味はどこかで…と思いだしたらココでした。
ほどよい酸味が食欲増進!
で、でもまた量がすごくて(笑)
ライスよりもチキンの方が確実に多いって素敵。
半分近くは翌日の朝ごはんになったのでした。




いや~なんだかひさびさの更新、疲れる・・・(笑) 続きはまた。

 
# by nao201009 | 2010-11-13 23:17 | NY旅行記

Without You ソウル公演

たったひとりのミュージカル。
Anthony Rapp(RENTのオリジナルMark)がその実体験をひとり何役もこなして演じるもの。
RENTの作者Jonathan Larsonのあまりにも突然の死、そして最愛のお母様の死。
それぞれのその当時の光景をリアルに語り、会話を再現し、歌を交えながら演じられる一人舞台。

特にJonathanについては当時の様子が時系列で詳細に演じられ、改めてその死の衝撃の大きさを痛感しました。

プレビュー公演の前日。ドレスリハーサルを無事成功させ、興奮が治まらないAnthonyはあらためてJonathanに、ともに仕事ができる喜びと感謝を伝えようするのだけど、当のJonathanは取材記者に囲まれて近づく事ができない。
あきらめて遠巻きに「I’ll see you tomorrow」と声をかけて現場を後にするAnthony。
そして翌朝。信じられない突然の悲報。
信じられない形で迎えてしまったプレビュー初日。あの有名なエピソードがAnthonyの言葉で語られる…

そして後半はお母様との温かいふれあいの数々。
癌に侵されたお母様を何度も何度も見舞うAnthony。
徐々に弱っていくお母様。どうしたって避ける事のできない永遠の別れ。
それでも仕事のためにNYに戻らなければいけない。
別れを切り出す時のやるせない表情が今でも焼き付いています。

大切な人の「あまりにも突然の死」と「覚悟しなければならない死」
辛い…どちらも究極に辛い。

もちろんAnthonyはプロフェッショナルに徹しているので感傷的な様子などは少しも見せないけれども、この作品を演じる事はその悲しみをえぐるような痛みに耐える事なのではないかな。

今思い返しても、実際はAnthonyの一人芝居を通してしか観ていない光景が、まるで実際に観た残像のように浮かんでしまうから不思議。
それだけAnthonyの演技はリアルだった。

親や肉親にもっと優しくなろう。
仕事仲間や友人にもっと敬意を持ってお互い尊重しあえる関係を目指そう。

もちろんこの作品に、そんなお説教くささや押しつけがましさは微塵もありません!
むしろ事実を淡々と演じるドキュメンタリー風な印象を受けました。

でも、Anthonyの真摯に演じる姿やRENTのステージドアでいつもひとりひとりに会釈しながらサインしていた姿などを思い返すと、そう思わずにはいられないのです…
「大切な人の死を無駄にしない事」って結局はそういう事なのだと思う。

カーテンコールはSeasons of love。
その時のAnthonyの笑顔や歌声がひたすら穏やかで優しかったことも止まらない涙に拍車をかけました…
# by nao201009 | 2010-10-31 18:35 | 観劇記録(Seoul)

韓国から戻ってます

昨日の夜、韓国から戻りました。
今日はもちろん普通に仕事でさすがにちょっと疲れ気味…

でもこれだけは書いておこう。
むこうでAnthony Rappのひとりミュージカル「Without you」を観てきました。
もともとは「観れたら観たいなぁ、でもNYと時期的にかぶるし無理か」という感じだったのだけど、
ちょうどこの時期にソウルへ行くという友人のお供も兼ねて強行軍決定。

24日のマチネを観ました。
無理して行って良かった。
観劇して頭痛がするほど泣いてしまったのは初めて。
そして、観劇してこんなに厳粛な気持ちになったのも初めて。

良い舞台を観た後、いつもだったら「また観たい!」という気持ちでいっぱいになるのだけど。
この日は友人を待たせていたので、どんなに気持ちが高まっても夜の公演まで観る事はできないと決めていました。でも…リピートする事よりも、詳細な感想を残す事よりも、何よりも優先してやらなければならない事があるような気がする。

たったひとりの舞台。
魂を削るように歌い演じるAnthony。
演じる事の意味。観劇する事の意味。
いろいろな思いが今でも錯綜しています。
# by nao201009 | 2010-10-26 23:59 | 観劇記録(Seoul)